2019年6月30日日曜日

下津井城の二の丸石垣をOpenDroneMapで3Dモデル化しました。



現在、個人的に調査を行っている倉敷市下津井城の二の丸石垣です。隅角は算木積みの指向性がありますが、角石の左右の振り分けが完全ではなく、専用の隅脇石もみられません。また、反りは緩い勾配がついています。

築石は多面割りとなっており、10cm、12cmの二種類の矢穴が見られます。また、刻印石もあります。積み方は乱れ積みですが、部分的に目地が通ります。

高さはおよそ3m。幅約20mにわたって残存していますが、北(写真向かって左)は部分的に破壊されていて、旧観をとどめません。ただし、城外北側に隅角部が残っているようで、もともとは西の丸からの侵入者をはばむ防御線をなしていたと考えられます。

下津井場内では数少ない隅角部の残る石垣だけに、この部分の特徴をきちんととらえていかないといけませんね。

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