備中松山城本丸 |
備中松山城二重櫓 |
層塔型の二重櫓で、漆塗りの竪板を貼り、天守と意匠をあわせます。破風など装飾はほとんどなく、耽美な様式を示します。
2層目天井の梁 |
第2層目の鉄砲狭間 |
第2層目には鉄砲狭間が開いていますが、外側に竪板が貼られているため、使うことはできません。
格子窓から外を望む |
全体に見て、城郭櫓としての重厚性、機能性よりも、太平の世の様式性が反映されていように感じました。
瓦は古いものでも水谷期のもの。この櫓は17世紀前半の備中松山城を描いたとみられる「正保城図」には描かれていません。天和年間とされる、水谷勝宗による大改修に際して、新造されたとみて良いのではないでしょうか。
一年で数日しか公開されない貴重な文化財です。未見の方は是非おすすめします。
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