主郭から総社平野方向を望む |
城は総社市新本から北へ上った山塊頂部に位置し、玉島~松山(高梁)を繋ぐ間道を抑える要衝にあります。
この城は天正2(1574)~3(1575)年に三村氏と毛利氏の間で勃発した、「備中兵乱」の舞台となった場所です。この城の守将であった三村実親の非業の最期は語り草となっています。乱後は安芸国宍戸氏の城代が置かれ、関ヶ原戦後の毛利氏減封に伴い廃城となったと伝えられます。
主郭(一ノ壇)にある諏訪神社 |
十二ノ壇 |
レーザー墨出し機を使った石垣実測 |
城域内に残る石垣は破城にあったらしくほとんど残っていません。しかし、十二ノ壇の東側に、法面に貼り付くように石垣が築かれています。栗石もある本格的な石垣です。
最近、職場で「どうやって一人で石垣を実測しているのか?」とよく聞かれるのですが、何のことはなくこうやっています。博物館で日通さんが使っていたレーザー墨出し機を使います。何でも覚えておけば使えるもんだ。
カメラの三脚に取り付けて水平を出します。すると水平・垂直方向に赤色レーザー光が発射されますので、それを割り付けにして測ります。大きな物は2台の墨出し機を使って、大まかに割り付け、各石の大きさと位置関係が損なわれないように気をつけつつ描くわけです。
一度水平さえ取れてしまえば、簡単に割り付けできます。というわけで、かなりアナログな方法で描いているのでした。ちなみに標高はスマートフォンのGPSを使って入れていますが、あんまり当てにならない様子。専用機を買った方が良さそうですね。
隅角部の様子 |
猿掛城に続いて2例目か。どう理解すべきか課題ができましたね。
もう少し類例を増やして検討したいと思います。次はどの城にしようかな?
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